保湿剤って、どれがいいの? 結局は、値段が高いブランド品?
いいえ、もっとお手頃な保湿剤を使いましょう。そんな情報を薬剤師が提供します。
ヒルドイドⓇ、ヘパリン類似物質製品、セタフィル、ニベア、キュレル、ワセリンと5 種類の保湿剤を見ていきますが、乾燥で悩んでいる方、もっと安価な保湿剤を探している方のお役に立つ情報になればと思います。未だに色々と高価な数万円する保湿液などを使用されている方も、今一度、保湿剤を見直してみてはいかがでしょうか。
なんで保湿って必要なの?
そもそも保湿とは、なぜ必要なのでしょうか?
その答えは「乾燥」にあります。乾燥は空気の乾燥、紫外線、あやまった洗顔方法によって生じます。では、乾燥は乾燥すると何がいけないのでしょうか?

それは、皮膚が乾燥すると皮膚のバリア機能のが低下し、様々な肌トラブルの原因となるからです。肌の乾燥が進み、肌バリアを失った肌に起こりやすいトラブルには、次のようなものがあります。
・見た目がかさかさし、粉を吹くこともある
・さまざまな刺激に対して過敏になってしまう(敏感肌になる)
・炎症による痛みやかゆみを引き起こしやすくなる
・古い角質をうまく排出できなくなり、毛穴の炎症やニキビ※、吹き出物などのきっかけとなる
・メイクのノリが悪くなる
TOKIWA Pharmaceutical Co.,Ltd. All rights reserved.
※ニキビがなかなか治らない、ひどいニキビに悩んでいる、あきらめているという方は、下記をご覧下さい。
※ニキビ跡の色素沈着やクレーターに悩んでいるという方は、下記をご覧下さい。
※軽度のニキビが繰り返し、ポツポツできて悩んでいるという方、皮膚科でケミカルピーリングを受けて、高額な費用で悩んでいるという方は、下記をご覧下さい。
オススメの保湿剤 5選 (値段もお手頃!)
ここからが本題です。比較的に安価で、手軽に入手できる保湿剤の5選を紹介していきたいと思います。おそらく馴染み深い、すでにご存知の製品が多いかと思いますが、それらの製品をさらに詳しく見ていきましょう。
ヒルドイドⓇ(ヘパリン類似物質)


おそらく保湿剤としては、現在の市場、および臨床上(医療上)でももっとも優れた保湿剤と考えられており、様々な医療機関でも汎用されているような製品です。主成分であるヘパリン類似物質は、高保湿作用の他にも、血行促進作用、抗炎症作用も認められており、シワ、シミ、クスミ、クマ、ニキビなどの肌荒れなど、様々な効果が期待されて使用されてきました。そして、ヒルドイドⓇは、医師の処方箋のもとで交付される医療用医薬品であり、以前は個人が市販で購入することができませんでした。つまり、ヒルドイドⓇは「医薬品」であり、薬理作用のないただの「化粧品」ではないということです。
しかし、皮膚科から【美容目的】で、その優れた保湿作用を目的にヒルドイドⓇが処方されるケースが女性の中で異常に増加する事態となりました。「数万円以上する化粧水や乳液より、ヒルドイドⓇの方が美肌効果が高い」という情報が女性の中で広まり、大量処方の流れが広まったのです。これの何が問題かというと、処方箋で交付される医薬品は医療費(税金)から7割以上が払われ、自己負担額が3割以下となるため、医療費(税金)を圧迫するようになったのです。その額はなんと【93億円】とされています。これを受けて、厚生労働省は疾病の治療で本当に必要な患者にヒルドイドⓇが行き渡ることを優先するために、美容目的のためのヒルドイドⓇの処方を制限する方針をとりました。

Q1 美容目的に毎日塗っても大丈夫!?
ヒルドイドⓇシリーズにおいて長期連用が原因と考えられる副作用の報告は現在のところありません。
副作用としては、かなり頻度が少ないですが、皮膚炎9件(0.36%)、そう痒8件(0.32%)、発赤5件(0.20%)、発疹4件(0.16%)、潮紅3件(0.12%)等が、挙げられています。もちろん、血行促進作用の反面、傷口など出血や化膿が強い場合は塗布を控えた方が良いでしょう。しかし、医療用のヒルドイドⓇは医療費の圧迫に繋がるため、市販品を使用しましょう。
Q2 ヒルドイドⓇは市販で購入できないのでしょうか?
答えは「いいえ、市販で購入できます!(購入できるようになりました!)」
近年、これらの事態を受けて、ヒルドイドⓇの成分である「ヘパリン類似物質」を主成分とした市販製品が相次いで発売されるようになりました。そして、美容目的という場合に限りますが、現在では医師の処方よりヒルドイドⓇが交付される流れから、ヘパリン類似物質を含む市販薬を薬局やドラッグストアで個人が(処方箋なしで)購入する流れに切り替わってきています。多社が競って、様々なヘパリン類似物質を含む市販薬を販売を発売していますので、一つ一つ見ていきましょう。
カルテHD (カルテ ヒルドイド)クリーム ※ローションタイプもあり
※ネットで購入すると、店舗購入に比べて、
安く、ポイント付きで購入頂けます。
化粧品大手のコーセーとヒルドイドⓇの開発を手がけたマルホの合弁会社であるコーセーマルホファーマが発売した、いわば、ヘパリン類似物質を含む「市販用ヒルドイドⓇ」(医薬部外品)です。医療用のヒルドイドⓇと同様のヘパリン類似物質を主成分とした製品ですが、医療用との違いもあり、市販用ヒルドイドⓇは抗炎症作用をもつ「グリチルリチン酸ジカリウム」が追加で配合されています。そして、ヘパリン類似物質の濃度も美容目的で長期的に使用するために調整されています(正確な濃度の公表はなし)。
つまり、医療用と市販用の使い分けは以下の通りとなります。
肌トラブルなどの疾患治療 → 医療用ヒルドイドⓇ (医師の処方より交付)
日常の美容目的での使用 → 市販用ヒルドイドⓇ (処方せんなし 市販で購入可能)
※医薬部外品とOTC薬の2種類があります。
ヒルマイルドクリーム ※ローションタイプもあり
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健栄製薬が開発したヘパリン類似物質を含む市販薬です。こちらは、カルテHD (カルテ ヒルドイド)とは異なり、OTC医薬品(第2類)※になります。つまり、医薬部外品※ではなく、治療用の医薬品になるのです。そのため、ヘパリン類似物質の濃度もカルテHDに比べて高濃度に調製されており、保湿力も高くなっています。
※OTC医薬品:薬局やドラッグストアなどで個人(処方せんなし)で購入できる市販薬
※医薬部外品:特定の目的で人体に対する作用が穏やかな医薬品に該当しない製品
ヒルドプレミアム クリーム ※ローションタイプもあり
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株式会社 Stay Free が発売したヘパリン類似物質を含む医薬部外品です。このヒルドプレミアムには、他の製品にない特徴が多数あります。1つはその値段の安さ(コスパ)です。他の製品の30~50%程度の値段で購入可能です。2つ目は、カルテHDと同様に抗炎症作用をもつ「グリチルリチン酸ジカリウム」が含有されているだけでなく、肌のバリア機能を保つ「ワセリン」が含有されており、より保湿機能を高めた製品となっています。
SKINAUTHORITY ヘパリンクリーム ※ローションタイプもあり
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SKINAUTHORITY(スキンオーソリティー)が発売しているヘパリン類似物質を含む医薬部外品です。こちらも比較的に安価で購入可能です。カルテHDと同様に抗炎症作用をもつ「グリチルリチン酸ジカリウム」が含有されており、ヒルドプレミアム(ワセリン含有)でテクスチャーが合わない場合には、ワセリンが含有されていない分、選択しやすい製品になっています。
ヘパソフトプラス ※ローションタイプもあり
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だれも知るメンソレータムが発売しているヘパリン類似物質を含む市販薬です。こちらもヒルマイルド同様に、OTC医薬品※(第2類)になります。つまり、医薬部外品※ではなく、治療用の医薬品になるのです。そして、このヘパソフトには他の製品には全くない特徴があるのです。それは、主成分のヘパリン類似物質に加えて、炎症やかゆみを抑えるジフェンヒドラミン、クロタミトンを含有している点でしょう。乾燥に加えてかゆみや炎症がある場合には最適な製品と言えるでしょう。メンソレータムが発売しているというところから、こちらも比較的に安価で購入可能です。
※OTC医薬品:薬局やドラッグストアなどで個人(処方せんなし)で購入できる市販薬
※医薬部外品:特定の目的で人体に対する作用が穏やかな医薬品に該当しない製品
※ローションタイプは成分が異なるため、ご注意下さい。
HPクリーム ※ローションタイプもあり
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医薬品大手であるグラクソ・スミスクラインが発売している、「しみない、におわない、べたつかない」をコンセプトに開発された肌なじみのいい、ヘパリン類似物質を含む市販薬です。こちらもヒルマイルド同様に、OTC医薬品※(第2類)になります。つまり、医薬部外品※ではなく、治療用の医薬品になるのです。そのため、ヘパリン類似物質の濃度もヒルマイルド同様に高濃度に調製されており、保湿力も高くなっています。費用もヒルマイルドに比べて安価に購入可能です。
※OTC医薬品:薬局やドラッグストアなどで個人(処方せんなし)で購入できる市販薬
※医薬部外品:特定の目的で人体に対する作用が穏やかな医薬品に該当しない製品
その他
その他にも、日々新たなヘパリン類似物質を含む市販製品が次々と発売されています。より、あなたに合う製品をご使用頂ければと思います。
セタフィル
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保湿剤として、ヘパリン類似物質が目立つ世の中となっていますが、そんなことはありません。本来の最もナチュラルな保湿剤、世界50カ国以上で70年以上使用される保湿剤、そんな製品が「セタフィル Cetaphil Ⓡ」です。余分な成分も含まれておらず、純粋に保湿だけを目的とした製品となっており、新生児から高齢者まで、幅広い領域で使用されています。私の個人的なピーアールポイントになりますが、どの保湿剤よりも圧倒的に値段が安いです。値段の安さは圧倒的であり、1ボトルが500g以上であるにも関わらす、ヘパリン類似物質製品50g 1本程度の値段になります。ヘパリン類似物質製品に比べても10%以下の値段で使用することができます。
ニベア
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ニベアは、保湿目的にシャンプー、リンス、リップクリーム・・・・本当に様々な背品があり、やはり安価であるものの素晴らしい保湿作用があり、日本では長年愛用されてきた背景があります。安心して使いたいと思われる方に対しては、安くかつ安心に長期的に使用が可能でしょう。
キュレル
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大手化粧品メーカーKaoから発売されている保湿剤です。「セラミドケア」をコンセプトに開発され、長年愛用されている製品になります。肌の構造を保つセラミド機能成分(ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド)を使用した製品であり、本来の肌の保湿機能を高め、潤度の高い肌を目指すことが期待できます。ニベア同様に様々なタイプの製品があり、セタフィルやニベアに比べて高価であるものの、美容効果を期待してご使用されても良いかもしれません。
プロペト(ワセリン)
※「プロペト」、「ワセリン」、「ヴァセリン」など様々な名称で販売されています。
おそらく保湿剤としては最も古い製品になります。昔からアトピー性皮膚炎などの様々な皮膚疾患の保湿を目的に使用されてきました。現在は、ヘパリン類似物質などが登場し、徐々に使用頻度は減少してきました。テクスチャーもかなり「ベタベタ」した感じが強く、美容目的に使用するのは難しい点があるかもしれません。しかし、粘性(皮膚滞留性)や肌バリア機能を高めるという点からは、どの保湿剤に比べても最も優れており、現在も臨床では使用され続けているのが現状です。そのため、口角、唇や眉間など、可動域が大きい部位などだけ、部分的に限定して使用するのが、ベストな使い方になるかもしれません。
さいごに
ヘパリン類似物質製品、セタフィル、ニベア、キュレル、ワセリンと5 種類の保湿剤を見てきましたが、乾燥で悩んでいる方、もっと安価な保湿剤を探している方のお役に立つ情報になればと思います。色々と高価な数万円する保湿液などを使用されている方も、今一度、保湿剤を見直してみてはいかがでしょうか。
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