キシロカイン ®とアレルギー反応について

アレルギー

キシロカイン®(成分名:リドカイン)について

キシロカイン®(成分名:リドカイン)は、局所麻酔薬や抗不整脈薬として様々な領域で使用されている薬剤であり、その種類や剤形も多様になっています(表1)。止血や麻酔作用の時間延長目的で血管収縮作用をもつアドレナリンを含有させたキシロカイン注射液「0.5%」エピレナミン®なども存在しています。それぞれのキシロカイン®がどのような目的で使い分けられているのかも理解しておく必要があります。

表 1 リドカイン含有製剤の一覧

キシロカイン®とアレルギー反応

局所麻酔薬としてキシロカイン®を投与した後に炎症、掻痒、灼熱感、紅斑、丘疹、そして浮腫などのアレルギー反応(Ⅳ型)がまれに出現することがあります。これは、局所麻酔薬のキシロカイン®保存剤としてパラベン(パラオキシ安息香酸エステル)という物質が含有されていることが原因の一つとして考えられています。

パラベンは微生物の増殖を抑える作用があります。空気中や指に存在している雑菌が容器の中に混入してしまっても、雑菌の増殖を防ぐため、多くの薬品や化粧品などにも含まれています。 しかし、皮膚にアレルギー性の感作を引き起こしうることから、接触性皮膚炎が生じた場合にはパラベンの含有の有無を確認することは重要とされています。

パラベンを含有するキシロカイン®製剤

 パラベンを含有するキシロカイン®は以下の製品が挙げられます。キシロカイン®の中でも一つを複数回使用することが多い規格にパラベンが含まれています。

パラベンを含有するキシロカイン®以外の薬剤

パラベンを含有するのはキシロカイン®だけでなく、その他の様々な薬剤の保存剤としても使用されています。そのため、皮膚障害などのアレルギー反応(Ⅳ型)には注意が必要です(表2)

表 2 パラベン含有製剤の一覧

参考文献:
各薬剤添付文書、局所麻酔薬に対する過敏症の患者に静注用2%リドカインを安全に用いた症例について(秋本康博、仙台市立病院医学雑誌)




コメント

タイトルとURLをコピーしました