オピオイドローテーションとは、以下の場合などから、投与中のオピオイドから他のオピオイドに変更する ことをいいます。
オピオイドの切替えを要する場合
①あるオピオイドを使用し疼痛のコントロールはついているものの、治療困難な副作用が発現して、それ以上のオピオイドを続行することが出来ない場合。
②疼痛も副作用もコントロールできない場合。
③そのオピオイドをいくら増量しても疼痛コントロールがつかない場合。
④オピオイドの反復・長期投与によって発現した耐性を回復したい場合。
⑤患者の状態により投与経路の変更が必要になった場合。
⑥医療経済的な問題が発生した場合。
オピオイド変更のタイミング
オピオイド換算表
オピオイド換算表はあくまでも目安であり、実際には表を目安に決定した投与量から、個々の患者の痛み・副作用に応じてきめ細かな調節が必要となります。ローテーションを行った場合、変更後の薬剤を換算量よりやや少量に調節することが多いですが、患者の疼痛に応じて調節を行います。
参考文献:
緩和ケアマニュアル、症例で身につく疼痛治療薬(羊土社)、塩野義製薬 HP、各種添付文書
コメント