本記事では抗菌化学療法認定薬剤師を取得するために、筆記試験の対策方法、実際に出題された過去問対策問題集の公開(有料)を行っています。
合格率
2021年度には205名が受験し、152名が合格しています。つまり、合格率:約74%(152/205名)ということになります。症例提示については合否結果通知前に審査員から修正依頼もあり、筆記試験も点数調整があるため、合格率はそこまで低くはないでしょう。
症例審査
介入事例(症例)の提出・審査については下記のページをご覧下さい。
筆記試験について
全50問(90分)、約5つの記述の中から正しいものもしくは、誤ったものを 1 or 2 or 3つ選択するマルチプルチョイス形式が採用されています。
試験勉強をする前に・・・
これは普段の感染症関連の業務を行っていれば、さほど大変なことではありませんが、やはり自施設の治療内容が筆記試験の勉強の中で出てくることで、より理解が深まると思います。筆記試験の勉強を行う中では、施設にもよると思いますが、普段ふれ合わない薬剤もかなり多くでてくると思います。その中で少しでも知っている内容、理解している内容を事前に増やしておけば、良い対策になると思います。(普段から積極的にお仕事をしていれば、特には問題ありません・・・私はあまり積極的な方ではありませんでしたが・・・ww)
筆記試験の勉強に役立つ書籍
下記の書籍は必ず一読しておくことをお勧め致します。また「抗菌化学療法認定薬剤師テキスト 改訂版2021~薬剤師が知っておきたい感染症と抗菌化学療法~」については繰り返し読み返し、併せて「TDMガイドライン」等を繰り返し確認するようにしましょう。「サンフォード感染症治療ガイド」、「感染症プラチナマニュアル」なども大方の感染症を理解する上では、利用できるかと思います。
抗菌化学療法認定薬剤師テキスト 改訂版2021~薬剤師が知っておきたい感染症と抗菌化学療法~
こちらついては何回も繰り返し熟読しましょう!

抗菌薬TDM臨床実践ガイドライン2022
こちらついても何回も繰り返し熟読しましょう!

MRSA感染症の治療ガイドライン
こちらはあらかた一読はしておきましょう。

抗菌薬適正使用生涯教育テキスト
こちらはあらかた一読はしておきましょう。

JAID/JSC感染症治療ガイド
個人的にはあまり使用せず、感染症プラチナマニュアルを使用しました。

実際に出題された問題(一部抜粋)
やはり実際の問題を解いてみるのが、筆記試験に慣れる、筆記試験の対策をするのに重要と思います。しかし、残念ながら過去問は開示されていません。そのため、実際にどのような問題が出たのか、もし受験経験のある先輩があなたの施設にいらっしゃれば、その傾向を聴取することができるでしょう。ただ、それができたにしろ、できなかったとしろ、かなり不安になる方も多いと思います。
そこで、ボアーファーマシーでは、実際の受験経験から出題された問題を一部ではありますが、記憶の限りで出題傾向をつかむために作成しました(40問程度に解説付きでまとめています!)。(価格は3500円にさせて頂きます。)
一部ではありますが、3問程度を無料公開させて頂きます。一度、小手調べに回答してみて下さいね。
1 マクロライド系薬、グリコペプチド系薬、カルバペネム系薬に耐性を持つ。 ×
2 アミノグリコシド系薬、カルバペネム系薬、フルオロキノロン系薬に耐性を持つ。 ○
3 グリコペプチド系、アミノグリコシド系薬、カルバペネム系薬に耐性を持つ。 ×
4 アミノグリコシド系薬、カルバペネム系薬、マクロライド系薬に耐性を持つ。 ×
5 フルオロキノロン系薬、マクロライド系薬、アミノグリコシド系薬に耐性を持つ。 ×
1 レボフロキサシン - セフメタゾール ×
ニューキノロンの推奨度は高くない。セフメタゾールは髄液への移行性が乏しい。
2 アンピシリン ― セフォタキシム ○
新生児の症例として使用される。
3 バンコマイシン ― セフトリアキソン ― アンピシリン ○
3 剤併用としては可能。
4 メロペネム ― アンピシリン ○
リステリア属、緑膿菌等のカバー目的としては可能。
5 イミペネム/シラスタチン - セファゾリン ×
セファゾリンは髄液への移行性が乏しい。
1 アマンタジンは治療上、インフルエンザウイルスを排除するための重要な作用を有する。×
A 型に対してのみの効果であり、耐性化が進み、事実上は用いるべきではない。
2 全てのノイラミニダーゼ阻害薬において、インフルエンザウイルス感染症の予防および治療の 適応を有する。 ×
ペラミビルには予防の適応がない。
3 バロキサビルは RNA ポリメラーゼを阻害することにより、抗インフルエンザウイルス作用を 発揮する。 ×
キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害作用である。
4 オセルタミビルには重症化のおそれがある患者に対する用量規定が設けられている。 ×
ペラミビルの記述である。
5 ペラミビルには腎機能に応じた用量規定が設けられている。 ○
どうでしょうか?簡単!楽勝!と感じれば、筆記試験通過も簡単でしょう。少しでも不安が残るようでしたら、ぜひ上記で記述した教材をご使用頂ければと思います。
▼過去問対策問題集(40問程度)をご覧になりたい方は下記をクリック下さい。noteにジャンプします▼

さいごに
私達、実臨床で働く薬剤師が学習時間と労力を捻出するのは、かなり大変だと思います。試験の直前での詰め込み作業も学生時代でしたら、通用しましたが、働きながらではなかなか難しいと思います。
そのため、本ページでは学習に役立つ、少しでも学習時間を減らし、かつ筆記試験に対応できる知識を効率よく得ることができるような学習ツールを紹介させて頂きます。筆記試験を控えられている先生は、少しづつでも結構ですので、事前に勉強を開始頂き、合格に繋がれば幸いです。
試験会場の雰囲気
さいごに実際の試験会場の雰囲気を写真にて載せておきます。



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